土佐くろしお鉄道は高知県にある第3セクターの鉄道です。 JR四国 中村線を継承し1988年4月開業しました。 1997年には新線となる宿毛線を延長開業しています。 加えて202年7月、これまた新線となる 後免から奈半利までを結ぶ「ごめん・なはり線」も開業させました。 なんかスゴイ勢いですね。 でも実際は、どちらも新線区間は 建設途上で工事が凍結されていたものです。 かつて私は「ごめん・なはり線」の開業以前、 バスで高知から室戸まで旅したことがありましたが、 謎のコンクリート柱が延々と連なっており、 「このまま朽ち果ててゆくのかな…。」という思いで眺めていました。 これを復活させたわけですね。 というわけでローカル線なのに、その区間の大半が高架線…。 車窓から土佐湾を一望する雄大な風景を 存分に楽しめる路線が誕生したのです。 土佐くろしお鉄道は、同線開業の際、気動車10両を新造。 社名の「くろしお」にちなんで,これを 「9640形(くろしおがた)」と命名しました。 9640形は海岸沿いを走ることから塩害に強いステンレスカー (運転台部は普通鋼製) 機構的にはJR西日本キハ126形とほぼ同一で、 450PSのコマツ製エンジンに変速1段直結4段の変速機を組み合わせ ボルスタレス台車をはきます。 ブレーキは電気指令式と高性能です JR四国1000形とも併結可能で、 クロスシートとロングシートが併存するのも同じなのですが、注1 クロスシート部分をバケットタイプの転換クロスシートにしているので、 併結していたならば、私は絶対9640形を優先しますね。 いやいやどうせ乗るなら、 オープンデッキ車両となる9640-1S、2Sです。 なんと海側を客船に見立てたオープンデッキとしているのです。 オープンデッキから太平洋の潮風をそのまま体感できます。 普通列車ですので、 追加料金や予約なしで利用できるのもうれしい。 この他にはない当線の魅力を最大限に堪能できる このようなオープンデッキ車両をデビューさせた 土佐くろしお鉄道に拍手です!。 なお、土佐くろしお鉄道では、 2009年3月、このオープンデッキ車両に 沿線出身の有名人である岩崎弥太郎・中岡慎太郎にちなみ 「やたろう号」「しんたろう号」と命名しました。 加えて2010年にはオープンデッキ車両を使う列車にも 安芸駅発着に「やたろう号」、 奈半利駅発着に「しんたろう号」と愛称がけられました。 ということは奈半利発の「しんたろう号」が 「やたろう号」だったりするのかな? それはさておき JR土讃線(高知−後免間)はオープンデッキを利用できません。 また悪天候の時もオープンデッキに入れないこともあるそうです。 でもうまくゆけば、クジラを見ることができるかも? 注1 11号機は、お座敷列車対応のロングシート車 参考:土佐くろしお鉄道のHP 2007年にUPした ローカル線切符紀行にも、 土佐くろしお鉄道のデータ、資料を記載しています。 こちらも是非ご覧ください。 土佐くろしお鉄道 |
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