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モハ125 保々車庫 82.11.21
三岐鉄道は、四日市市にある近鉄富田から三重県いなべ市の西藤原までを結ぶ路線
と理解されがちですが、JR富田駅〜三岐朝明信号所間に貨物専用線があり、
このJRからの貨物ルートこそが、三岐鉄道の本体というべき存在です。
というのは、元々、石灰岩の固まりともいうべき藤原岳からセメント原料を国策的に運び出すため
1931年に作られた路線だったからです。
かつては富田経由で国鉄四日市まで旅客列車が乗り入れていた時代もありましたが、
1954年に電化、1970年近鉄連絡線が開業し、1985年には富田駅〜三岐朝明間は
貨物専用線となってしまいました
今回展示している昭和57年発行の切符のうち三枚目は国鉄富田からの切符です。
ところで、「三岐鉄道」という社名は
「三重県四日市ヨリ岐阜県関ケ原ヲ経テ滋賀県木ノ本ニ至ル鉄道」として
三重県と岐阜県を結ぶことを目指したものであったからですが、その夢が叶うことはないでしょう。
西藤原駅には、三岐線開業70周年を記念してテーマパーク「ウィステリア鉄道」が整備されました。
SLなど貴重な車両を展示しています。
2003年には貨物鉄道博物館もオ−プンしています。
国鉄富田駅で、貨物の受け渡しをする入換用機関車。 ED22 2
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