|
3776 平賀駅 83.8.14
*弘南鉄道黒石線があった時代
弘前地方の鉄道は、1912年に黒石軽便線として開業した川部〜黒石(後の国鉄黒石線)が最初です。
1927年には、弘南鉄道が弘前〜津軽尾上間を開業。1950年に同、弘南線を弘南黒石まで延伸しています。
1952年には、弘前電気鉄道により大鰐〜中央弘前間(13.9km)が開業しましたが、
1970年。弘南鉄道が弘前電気鉄道を合併、大鰐線として現在に至っています。
弘南線、大鰐線ともに電化されており(それも1500V)おおむね30分間隔のダイヤを組んでいます。
さて国鉄黒石線は弘南線の全通以後、乗客は減少し、
1980年に廃止対象の第1次特定地方交通線に指定されてしまいます、
ところがかつてのライバルであった弘南鉄道が経営を引き継ぐこととなり、弘南鉄道黒石線となりました。
その際国鉄黒石駅は、国鉄黒石駅の直前から弘南黒石駅に
渡り線を新設して弘南黒石駅に統合されました。
しかし、川部経由の路線は元々需要が少なく閑散としており、
運賃も国鉄・弘南の合算となって割高になるなど乗客にとってのメリットは少なく、
弘南鉄道自身にとっても、自社の弘南線が弘前〜黒石間を結んでいる上、
わずか6.2kmという短距離の非電化路線を保有するという非効率もあって、
弘南鉄道黒石線は、転換された特定地方交通線のトップを切って1998年に廃止されてしまいました。
今回UPした切符は、黒石線廃止以前のものです。
補充券の下の部分に黒石線の駅名が見られます。少し赤みがかかった切符も黒石線用のものです。
もはや過去のものとなった、弘南鉄道のキハ22の写真も併せてご覧ください。
キハ22 黒石駅付近 87.8.12
|
珍車(JR/JNR)へ 珍車(私鉄/都市鉄道編)へ TOPへ 切符INDEXへ リンク集へ |
|