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キハ101 野辺地駅 83.8.14
*国策に振り回された南部縦貫鉄道
南部縦貫鉄道は、昭和37年10月20日に開業しました。
もともと、七戸・天間林付近で採掘される砂鉄輸送をするために建設されたのですが、
昭和39年に採掘が開始されたものの翌年4月に政府は計画を中止してしまい、
収入の4割を失った同社は、昭和41年5月に会社更生法の適用を申請、
更正会社として再出発したのが開業4年目のことでした。
昭和43年8月。十勝沖地震による線路の復旧作業を乗り越え
全線開通と同時に野辺地駅へ乗り入れを開始しました。
このとき千曳駅から野辺地駅までは旧東北本線の路線を国鉄から無償で借用しています。
昭和59年。国鉄合理化のあおりで同社は貨物輸送を廃止しました。
その後同社では、七戸に駅が設置が見込まれる新幹線アクセス鉄道を目指しますが、
レールバスも老朽化が進み、旅客の増加が見込めないまま、同社に鉄道存続の危機が訪れます。
それは、国鉄清算事業団より、前述の西千曳〜野辺地間の旧国鉄用地の買い取り
もしくは返還を迫られたからです。
同社には払う余地がなく、 平成9年5月5日に廃止を決定します。
国策に振り回されたローカル私鉄といっても過言ではないと思うのですが…。
廃止の報を聞いたファンのあまりのフィ−バーぶりにいったん、廃止を撤回し、
運行休止の形をとった同社ですが平成14年8月1日をもって鉄道事業を廃止しています。
ただ、レールバス等の車輌は旧七戸駅構内に保存されており、
現在も整備され動態保存されているとのことです。
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