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MT2001 高森駅付近 93.2.15
昭和3年、鉄道省、宮地線(同年に高森線と改称)として立野―高森間が開業。
阿蘇の外輪山の内側17.7Kmをこぢんまりと走る。典型的なローカル線です。
昭和56年、第1次の廃止対象路線となるも、昭和60年沿線などの自治体が99・95%を出資し、
1億円で三セクを設立。翌61年4月に営業を開始しました。
沿線四町村の人口は約二万人で、
観光利用に経営安定への活路を求めざるを得なかった南阿蘇鉄道ですが、
南阿蘇はかつて「裏阿蘇」と言われ、観光ルートからもはずれていました。
鉄道自体を観光資源にする試みとして「阿蘇下田城ふれあい温泉駅」や
日本一長い駅名(現在は二番目)にした「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」など
駅自体を観光スポットにするアイデアは、南阿蘇鉄道が元祖ではないでしょうか。
また今や看板の人気列車となったトロッコ列車も成功例としてあげられるでしょう。
初老の車掌さんが大声で日本一遅いと豪語されている姿は今も忘れられません。
多くの1次対象路線が廃止されたのにもかかわらず、また路線も古くメンテナンスの面でも
不利な南阿蘇鉄道がよくここまでやってきたものだと感服する次第です。
切符にも、地元の商店の広告が印刷されています。
店主の心意気に応えて金子商店で何か買おうかと思いましたが、場所がわかりませんでした。
トロッコ列車 高森駅 93.2.15
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